ごあいさつ

代表取締役 久家里三

 私たちは「高品質の酒をひたむきに製造し、愛着を持ってお客様に提供する。」という経営理念のもと、創業以来、お客様の期待に応える酒造りをして参りました。

 

 近年では、ふるさとのエンジン 〜地域循環型社会を推進する酒造場〜をスローガンに、安心安全な大分県産(特に臼杵市産)農産物を積極的に使用し、生産農家との緊密な連携、飲食文化の醸成(地元の食とのマリアージュ)、環境に優しい行動(うすきエネルギーより地元の電力を購入)を通じて、地元社会への貢献を続けております。

 

 そのような中、私(代表取締役・久家里三、写真)は2018年3月末に、「清酒専門評価者」として独立行政法人酒類総合研究所より認定されました。
 「清酒専門評価者」とは感覚の感受性が高く、清酒の香りや味の多様な特徴を評価するのに一貫して反復可能な能力を有している評価者で、清酒の官能評価の経験があるとともに、清酒の製造方法や貯蔵・熟成に関する知識を有している専門家です。詳しくは酒類総合研究所HPをご参照下さい。

 

 お客様に美味しい清酒をお届けする為、「清酒専門評価者」として次の3点について久家本店と自分自身を更に強化して参ります。

 

1. 高品質の清酒を安定してお客様に提供する。
 例えは極端ですが、原酒がダイヤモンドの原石であるとすれば、お客様に提供する商品はティファニーの指輪です。原石がいかに素晴らしいものであっても、デザインや加工が良くなければお客様の満足は得られません。同様に卓越した出来栄えの原酒であっても、火入れ、ろ過、貯蔵、熟成、瓶詰、配送といった工程を疎かにすれば、折角の品質が劣化してしまいます。
 当社の清酒製造(原酒)については、持前の才気とガッツ溢れる松野杜氏に全幅の信頼を寄せていますが、上記後半工程における清酒の官能評価を更に強化し、高品質の清酒を安定してお客様に提供して参ります。

 

2. 公平・公正な清酒の品質評価を。
 熊本国税局酒類鑑評会や大分県酒造組合の清酒品質評価員を仰せつかってきました。また過去には光栄にも全国新酒鑑評会の予審及び決審の審査委員も経験させていただきました。今後も蔵元が丹精込めて造り出品した酒を、並び順や体調、感情などに左右されず公平・公正に官能評価して、その労苦に報いる事が肝要です。
 また、上記鑑評会を通じて、清酒業界全体の傾向の中で自社の酒の立ち位置を確認して、品質について改善すべき点は改善し、珠玉の酒へと近づくべく酒造技術を更に研鑽して参ります。

 

3. 清酒の本質的な美味しさを追求する。
 清酒業界に身を置いておりますと、お客様から「この酒美味しいよ!」、「この酒が流行ってきてるよ!」と薦められ、たくさんの清酒を賞味して勉強させていただく機会に恵まれます。当然の事ながら、そのほとんどは素晴らしい出来映えの清酒なのですが、中には「あれ?」と疑問符を掲げたくなる時もあります。一方、全国的にはあまり知られていない(地方の)銘柄であっても、地元の料理と絶妙の相性でとても美味しくいただける清酒もたくさんあります。
 風評、銘柄、ラベルなどに左右されることなく、清酒の本質的な美味しさを見極め、地元料理と地酒を嗜む至高の酒ライフを楽しんでいきたいと思っています。併せて当社の清酒「一の井手」も本質的な美味しさを追求しつつ、臼杵の地酒としての個性、特徴を一層磨いて参ります。

 

 清酒同様に、焼酎・リキュールにつきましても、より一層強化・研鑽して参ります。どうぞ今後共、久家本店の酒をご愛顧のほど、宜しくお願い申し上げます。

 

株式会社 久家本店

代表取締役 久家里三


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