酒造好適米「吟のさと」
酒造好適米「吟のさと」は、「山田錦」並の酒米品質を備えながら、多収ですが背丈が低いので倒れにくく栽培しやすい酒米品種です。地域に適した高品質な日本酒の原料米品種を目指しています。大分県の登録品種でもあります。
*写真はたわわに実った酒造好適米「吟のさと」(臼杵市望月)。
酒造好適米「若水」
酒造好適米「若水(わかみず)」は昭和60年に愛知県で開発、種苗登録。低地栽培型の品種として、臼杵市の気候にも良好に順応。醸造過程においては溶け易く、米の旨みがしっかりと醸し出されます。
*写真はたわわに実った酒造好適米「若水」(臼杵市望月)。
大麦新品種「トヨノホシ」
焼酎メーカーが多数立地する大分県。多種の麦焼酎が製造されていますが、大分焼酎のブランド化を進めるため、大分県オリジナルの焼酎用大麦品種を求める声が大きくなっていました。
そこで、大分県と大分県酒造協同組合が共同で品種開発に取り組み、焼酎づくりに適した大麦新品種「トヨノホシ」が誕生しました。「トヨノホシ」を使用した麦焼酎は、香り高くまろやかで気品のある味わいが特徴です。(大分県酒造協同組合HPより)
*写真は麦秋を迎えた大麦新品種「トヨノホシ」(大分県豊後大野市)。
裸(はだか)麦
裸麦は大麦の一種で、脱穀すると簡単に殻粒を包んでいる皮が取れることから「はだか麦」と呼ばれており、特に瀬戸内沿岸で取れるものが高品質とされています。
裸麦は、もともとあった六条大麦(皮麦)が突然変異してできたものです。「六条」と呼ばれるように、穂を上から見ると6方向に麦の実がついているのが特徴です。これら6つは3対の組に分けられます。3対全てが実るものを六条大麦、1対しか実らないものを二条大麦と呼んでいます。
大分県臼杵市では麦味噌用として裸麦が栽培されてきました。
*写真はたわわに実った裸麦(臼杵市藤河内)。
高糖度甘藷「甘太くん」
久家本店は大分県臼杵市の丘陵地帯で栽培された高糖度甘藷「甘太くん」(加工用)を全ての芋焼酎に使用しています。
「甘太くん」は、大分県産のべにはるかを収穫後40日以上貯蔵することで、通常の1.5倍ほどの糖度をもつ高糖度甘藷で、全農大分県本部が商標登録を取得しており、系統出荷したもののみ「甘太くん」として市場に出荷されます。(全農大分県本部HPより)
但し、加工用については貯蔵期間等に特に制約を設けていないことから、全農大分県本部と協議の上、久家本店は「甘太くん」の商標を第33類(日本酒、果実酒等、登録第5420082号)区分で登録しており、「甘太くん」(加工用)と明示する事を許可されています。
*写真は掘りたての「甘太くん」
臼杵特産・カボス
秋の訪れとともにいろいろな食べ物が食卓をかざりますが、こうした秋の味覚をよりおいしく食べるのに、私たち臼杵人にとって欠くことのできないものがあります。これがカボスです。
カボスも最近は県内一円で栽培されており、東京や福岡、関西方面に盛んに出荷されていますが、このカボスの元祖木が臼杵にあったことをご存知でしょうか。市内乙見日平(ひびら)のあるお宅の庭先にカボスの元祖木がありました。このカボスの木は、昭和五十一年三月、大分県の調査で「カボスの元祖木に間違い無し」と判断され、県の特別保護樹木に指定されていましたが、昭和62年6月、枯死のため指定解除されました。この銘木は樹高約4m、枝張り約5mあり、地上30cmの樹周は94cmもある大木で、樹齢は三百年を下るまいといわれていました。
この木のカボスは、表面がガサガサしており、三百年という年月を感じさせますが、さすがに香りは強く、元祖木にふさわしい正統派のカボスでした。持主の方は先祖代々この地に住んでおり、元禄時代までは医者をしていたそうで、当時このカボスを使って、風邪薬をつくっていたと伝えられています。(臼杵市HPより)
また、カボスは生産量の9割以上が大分産で、クエン酸とビタミンCがたっぷりの果汁とさわやかな香りが特徴。熟した黄カボスは香味ともにまろやかになります。
*写真は初秋に実が充実したカボス(臼杵市上中間)。
豊後梅・南高梅
臼杵市では豊後梅(県花・県木)と南高梅が主に栽培されています。いずれも果肉が厚く種子が小さいので、梅酒の加工用として最適です。
*写真は収穫後の新鮮な青梅。